湯道百選

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飛鳥II グランドスパ

ASUKA II GRAND SPA

お客様の声から生まれた
癒しの空間

2020年、豪華客船「飛鳥Ⅱ」は大改装が行われ、最上階に展望大浴場・グランドスパが新設された。船内に重要無形文化財保持者(人間国宝)の作品を展示するなど、和の文化を大切にし、発信している飛鳥Ⅱ。湯船にゆっくり浸かる日本の入浴スタイルを形にできるよう、飛鳥クルーズとして初の露天風呂も設置されている。
「お客様好みに寄り添う旅」が飛鳥Ⅱのコンセプトだ。グランドスパも利用客からの「もっと癒されるような場が欲しい」という声を受けて誕生した背景がある。エリア全体には天然のヒノキの香りが行き渡り、大浴場、露天風呂、ドライサウナ、スチームサウナ、水風呂、ジェットバスと、体調や好みで選べるようにさまざまな設備を用意。タオル類やドライヤー、基礎化粧品が揃い、誰もが気軽に利用できる環境が整えられている。

朝日とともに一番風呂を楽しもうと、朝5時30分(※季節やクルーズにより異なる)のオープン前から並ぶこともある人気ぶり。もちろん星空の下、海と一体化したような気分が味わえる夜も賑わう。どちらも共通しているのは、心がほどけるような時間の中に身を置けるということ。船の心地よい揺れの中、移り行く景色を眺めながらの入浴……あっという間に非日常の世界に行けるのは、クルーズ船ならではの楽しみ方だ。
そんな飛鳥Ⅱは今年で就航20年を迎えた。「お客様好みに寄り添う旅」のコンセプトはそのままに、日本の入浴文化を発信していく場としても、これから多くの人に感動を届けていくだろう。

室瀬和美(重要無形文化財「蒔絵」保持者)
(左)蒔絵螺鈿菓子器「秋実」(鳥)(右)同(栗鼠)


Text by Chako Kato
Photographs by Kei Sugimoto, NYK Cruises Co., Ltd.

飛鳥II グランドスパ