一番の財産は”人”。

熊本県天草市、有明海を臨む「ホテルアレグリアガーデンズ天草」。天草五橋開通を受け、ホテル・旅館の建築ラッシュだった１９６６年に前身の「天草国際ホテル」がオープン、その後経営母体の変更を機に改装を重ね、２００７年に現在のホテルに生まれ変わった。

「アレグリアはポルトガル語で“陽気”や“幸せ”の意味です。かつて、天草にはポルトガルの宣教師が来るなど、南蛮文化が花開いた歴史があり、その縁でポルトガル語の名前が付けられました。客室が５５と多くはないものの種類が豊富なので、ファミリー、ビジネス、カップル、シルバーなど幅広いお客様のご対応ができます」と総支配人の一郷いちごう幸則ゆきのりさん。露天風呂付きの離れや雄大な景色が楽しめるロイヤルスイート、広々とした和洋室など、様々なプランで滞在を楽しめる。

温泉はホテルが１千メートル掘削して湧き出た源泉を使用している。pH値が約８.３と高めで、肌触りの良さが特徴。一郷さんのイチオシは壺をかたどったような「森の湯」だという。もちろん、海を開放的な気分で見られる「海の湯」もおすすめだ。

「敷地はとても広々としているので、お客様にはチャペルなどを散策しながら、癒しを味わっていただきたいです。それから、オーナーの趣味で館内には美術品や絵画がさりげなく飾られています。ぜひ小美術館にでもいらしていただいた感じで、海を眺めながら美術品も楽しんでいただきたいですね」

最後に、一郷さんにホテル、そして天草という地のいちばんの魅力を聞いた。
「天草はやっぱり“人”ですね。うちは従業員も天草出身の者がほとんどで、素朴さとか、接客のあたたかさは自慢できます。人がいい、それが天草の良いところだと思います」
　ホテルの財産は何よりも人。海、温泉、そして人に癒される心地の良い時間を過ごせそうだ。