軽井沢らしさの象徴。
長野県軽井沢で定番のリゾート地・軽井沢星野エリア。その中心にあるのが『星野温泉 トンボの湯』だ。開湯は1915年と、温泉としての歴史は古い。もともとは『太陽の湯』『せせらぎの湯』という共同浴場だったが、2002年に『トンボの湯』の名でリニューアルした。
「代表の星野佳路が子どもの頃、このエリアは夏から秋にかけて、たくさんのトンボが飛んでいたそうです。軽井沢の自然の豊かさを表す意味として、そしてその豊かさを忘れないでほしいという想いから、トンボの名前をつけました。建物もシンメトリーで、かたちもどこかトンボに似ていますね」
星野リゾート・軽井沢広報の志賀貴美枝さん。トンボの湯は観光客や別荘利用者たちからはもちろん、朝晩と利用する人もいるほど、地元からも愛されている。そして最近、利用客から、新しい魅力も教えてもらったという。
「サウナ好きの方から『トンボの湯のサウナはいい』と言っていただく機会が増えています。サウナは設立当初から、長く中にいて心地よいようにとこだわってつくりました。今以上に使い方や楽しみ方を提案するなど、サウナの進化も今後あるかもしれません」
買い物や食事を楽しめるハルニレテラスや、軽井沢高原教会、ケラ池スケートリンクなど、自然と調和した軽井沢らしさを満喫できる軽井沢星野エリア。そのなかで、トンボの湯はからだをゆっくりと休めることができる、軽井沢らしい安らぎやぬくもりを象徴するような場でもあるのかもしれない。
「軽井沢の暮らしや寛ぎを体験いただける空間を、私たちはつくっています。今後も、昔から続いている軽井沢の良さを感じられる場として、進化させていきたいと思います」
Text by Chako Kato
Photographs by Alex Mouton
星野温泉 トンボの湯
- 〒389-0111 長野県北佐久郡軽井沢町星野
- TEL : 0267-44-3580
- URL : http://www.hoshino-area.jp/archives/area/tonbo
- 営業時間:09:00-23:00(22:00 最終受付)
料金:一般 ¥1,300/ 子供750円(3才〜小学生)
温泉の脇を流れる「湯川」という名前から、星野国次はこの地に温泉が眠ることを信じ、15年の歳月をかけ湯を探し当てた。トンボの湯は、源泉かけ流しにこだわった立ち寄り湯。循環・加水をせず、毎日換水する。源泉は良質な軟らかい湯で、「美肌の湯」といわれる。ハルニレテラスから徒歩圏内で、食事やショッピングの合間に、気軽に立ち寄ることができる。