湯道百選

12.77
福岡・大牟田

堤家の湯

TSUTSUMI KE NO YU

"お風呂は人を幸せにする"

今回の取材でお邪魔したのは福岡県大牟田市に暮らす堤哲志さんとあゆみさんご夫婦、そして3人のお子さんの一家。2年前の5月に現在の家に引っ越し、それにあわせてお風呂を「くまモンユニットバス」にリフォームした。

 株式会社ノーリツが展開する、壁のデザインをカスタマイズして浴室を好みのアート空間に変えられる「アートウォール」。なかでも「くまモンユニットバス」は、浴槽の水栓側と浴室側、どちらかの一面にアクセントとしてお気に入りのデザインを飾れる「ワンポイントアートウォール」シリーズのひとつ。
ちなみにデザインにキャラクターが採用されたのは、くまモンが初めてのこと。2016年4月に起きた熊本地震の復興支援のために作られ、2016年12月27日~2017年12月末日の期間のみ、限定販売を行った。(現在は終了)。


お湯に浸かるユーモラスなくまモンの絵は、とくに当時小学4年生だった長女がとても喜んだという。もともと堤さん一家はくまモン好きで、浴室以外も、家はくまモンのグッズであふれている。

 1951年の創業以来、「お風呂は人を幸せにする」を理念に据えて、日本の入浴文化を発展させてきたノーリツ。創業者で現名誉会長の太田敏郎さんの原点は、今から70年近く前、タイル仕上げの風呂釜「能率風呂」をつくった職人との出会いにある。入浴し、その気持ちよさに感銘を受けた太田さんは、このお風呂を販売するために能率風呂商会(現・株式会社ノーリツ)を起業した。以来、ガス給湯器や浴室の温度設定、追い焚き機能などを開発し、一般家庭で気軽にお風呂を楽しむ文化の礎を築き上げてきた。堤さん一家の毎日の入浴を彩るアートウォールもそのひとつ。

 お風呂で人を幸せにしたい。その想いはかたちを変えながら、いまもこれからも入浴を楽しむ人の元に幸せや楽しさを運んでいく。


Text by Chako Kato
Photographs by Alex Mouton and Koyuki